当ストアは NPO法人が運営する農場 ”高根台ファーム”で 栽培した作物や園芸資材等を販売しています
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高根台ファームでは、10年間ほど化成肥料と農薬を使わない農法で作物を栽培してきました。 近所の方にマルシェ的な形で野菜を販売したり、レストランに使ってもらったりし、メンバーでプロ農家の藤田さんは道の駅等でも野菜を販売しています。トマトやほうれん草やレモンは特に人気で、ありがたいことにラベルで藤田さんの名前を探して買っていくお客様もいるくらいです。 最近は、自然農や不耕起栽培も試験的に開始して、より健康的で美味しい作物栽培を試行錯誤しながらやっています。 高根台ファームは、もともと「もっと健康な作物を届けたい」という思いでスタートしました。現代人にミネラルが不足しているというニュースを知り、ミネラル豊富な野菜って、どうすれば作れるんだろう…?ということで、同じような思いを持った農家さんをはじめいろいろな経歴を持ったメンバーが集まったのが始まりです。 当時、私は中嶋農法で知られる中嶋常允先生の本を読み漁っていました。農業の素人ながら、ミネラルや微量要素の大切さを深く知ることができました。今では中嶋農法と言えば土壌分析や生育コントロール技術を強みとした、美味しく健康的な野菜を栽培する農法として有名で、ローソンファームさんなどが取り入れているそうです。 その著書では、ミネラルや微量要素について本当に細かな説明がありました。その後、高根台ファームの研究する農法では化成肥料と農薬不使用を基本とし、さらには不耕起、無施肥といった自然農的なスタイルを研究してそちらを目指しながらも、ミネラルというのはいつでも、とても重要な位置づけになっています。 高根台ファームを運営しているのは、NPO法人のジェネシス農業研究会です。NPO法人は営利企業ではないので、「それって儲かるの?」という考えが必ずしも重要ではなく、これは様々なことを試しやすいということでもあります。もちろん赤字では継続し続けることはできませんが、法人としての利益が最優先でないというのは、こういった分野では良い面もあるようです。 ミネラルに関しては、人間や植物に必要な必須ミネラルという視点でももちろん重要ですが、実は土中微生物たちが生きて活動するためにも、非常に重要なものです。 たとえば、亜鉛(Zn)は微生物の成長と代謝に必要とされていて、マンガン(Mn)はクロロフィルやたんぱく質の形成に関与し、微生物が有機物を分解する過程でも重要な役割を果たします。微生物が尿素を分解するにはニッケル(Ni)が必要であり、バナジウム(V)も微生物による窒素固定やリンの代謝に役割があります。塩素(Cl)は光合成に関与していますが、微生物のエネルギー生成にも寄与すると言われています。 いま増えている自然農的な農法を見てみると、その多くは「土を育てる」、土中微生物の多様性を重視し、その活動をサポートしていくという考え方が主流になっているように思います。つまり、土中の微生物を育てていくことで、土そのものが健康で豊かになるという考え方です。 ミネラルが豊富な土を作り、ミネラルが豊富な作物を食べることで、人間も健康になっていく…そういう作物栽培の方法を、これからも求めていきたいと思っています。